我が家ではお決まりの騒動があります。家の中で「出た!」との声が聞こえると大体これです。ハエトリグモ。幼・少年期にもっと大きな家グモを経験してきた私にすれば、「こんな小さいもので大騒ぎする?」と毎回思うのですが、生理的に受け付けないという気持ちはよくわかります。

先ほどお話しした大きな家グモですが、名をアシダカグモといい、西日本の方であれば皆さんご存じだとおもいます。大きさは手のひらサイズで足が長く、茶褐色で背中にドクロのような模様があります。タランチュラのほっそりしたタイプと言えばいいでしょうか。夜行性で巣を張らず家の内外を歩き回り、コオロギやゴキブリ、場合によってはカエルも捕食しています。

ゴキブリを食べてくれるので、ありがたい益虫ではあるのですが、あれが壁や天井を歩いているのを見てそっとしておこうなんて気持ちには到底ならないので、子供の時は母を先頭にモップやホウキをもって追い掛け回したものです(父は素手で掴まえていましたが・・)。あのすばしこいゴキブリを捕食する身体能力を持つだけあってとても俊敏で、その場で仕留められず取り逃がすこともあります。そうなるとその晩は気持ち悪くてなかなか寝付けません。小学低学年の頃ですが、取り逃がしたクモが、寝床の目前の壁を歩いているのをみてからすっかりトラウマとなり、中学生ぐらいまでは、クモを退治した日は、決まって布団の上に大量のアシダカグモが群がっているという悪夢を見るようになりました。
こういったクモ恐怖症のことをアラクノフォビアといい、世界的にも有名な恐怖症の一つで、SF映画の題材としてもしばしば登場します。
【画像】映画:アラクノフォビア
東京ではあまり見かけない昆虫の一つに、クマゼミも挙げられます。真っ黒な堂々としたボディに鮮やかなオレンジや緑の差し色が入り、透明な羽をもつセミの王様、蝉取りの時には一喜一憂したものです。このセミ、地球温暖化により生息範囲が関東エリアにも拡大してきているそうです。そしてこのアシダカグモも、すでに東日本まで入り込んでいるそうですよ。
