眼で見る動脈硬化

12月の投稿「不老不死の霊薬」では、動脈硬化と血管年齢について説明をさせていただきました。当院では生活習慣病の方には血管年齢測定に加えて頚動脈エコー検査を併せて行い、動脈硬化の進展具合を可視化して患者さんにお示しするようにしています。生活習慣病そのものは痛くも痒くもありませんので、何気なしに検査をしてみると、以下のようにびっくりするぐらい狭窄が進んでいる方もおられます。(75%以上の狭窄がある方は、脳神経外科に受診いただいております。)

頸動脈狭窄像。
左:頸動脈狭窄像。血管の壁がドーナツ様に分厚い。右:ドップラー像で青い所のみ血流あり。狭窄81.4%。(赤い部分は頸静脈)
正常頸動脈像
正常頸動脈エコー像。上の写真と比べて血管壁が薄いことに注目。

頸動脈がこれぐらい狭窄していても症状を認めないことがほとんどです。血栓症が進んでいる方は脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなるため、治療開始が早いほど予防効果も高まります。狭窄した部分は自然には改善せず、カテーテルなど外科的治療が必要となります。